松本麗華さんのお話を聞いた話①
先月、某所で行われた松本麗華さんと語る会に行きました。
なかなか無いであろう松本麗華さんと会える機会。
私は即座に申し込みをしました。
死刑囚の娘として生きてきたこと、加害者家族の思いを自分の耳で聞きたかったのです。
加害者家族に対する差別や偏見が色濃い日本の社会。
(東野圭吾さんの『手紙』も、強盗殺人犯の弟の苦悩を描いた物語ですね)
海外では、加害者の家族は被害者。
日本では、加害者の家族もまるで加害者のような目に遭ってしまう。
・秋葉原連続通り魔事件 弟 自殺
・宮崎勤事件 嫌がらせの後 父 自殺/妹① 婚約破棄・辞職/妹② 退学
・佐世保事件 父 自殺 など
殺人事件であればほぼ100パーセントに近い確率で、転居を余儀なくされます。
発覚したらまた住む場所を変える。その繰り返しで、重い十字架を背負って生きています。
殺人犯の家族は、幸せになる資格がないのだと。みなさんおっしゃいます。
私たち人間は、家族を選んで生まれてくることはできません。
いつ自分の家族が、友人が、恋人が加害者になるのか分からないのが現実です。
麗華さんだって、生まれた場所が松本家だった。そして私たちと同じように、お父さんはたった1人。それが松本智津夫さんだった。それだけなのです。
物腰の柔らかい、とっても素敵な女性でした。
日本も、加害者家族を被害者としてケアする社会になって欲しい。
そう願ってなりません。