記者になりたいガールと哲学的な何か。

ごく普通の女子大生から見た社会を綴ります。今特に関心があるのは、いのちの問題、生きづらさの問題。

松本麗華さんのお話を聞いた話①

 

先月、某所で行われた松本麗華さんと語る会に行きました。

 

ja.wikipedia.org

 

なかなか無いであろう松本麗華さんと会える機会。

私は即座に申し込みをしました。

死刑囚の娘として生きてきたこと、加害者家族の思いを自分の耳で聞きたかったのです。

 

加害者家族に対する差別や偏見が色濃い日本の社会。

東野圭吾さんの『手紙』も、強盗殺人犯の弟の苦悩を描いた物語ですね)

 

海外では、加害者の家族は被害者

日本では、加害者の家族もまるで加害者のような目に遭ってしまう。

 

秋葉原連続通り魔事件 弟 自殺

宮崎勤事件 嫌がらせの後 父 自殺/妹① 婚約破棄・辞職/妹② 退学

佐世保事件 父 自殺  など

殺人事件であればほぼ100パーセントに近い確率で、転居を余儀なくされます。

発覚したらまた住む場所を変える。その繰り返しで、重い十字架を背負って生きています。

殺人犯の家族は、幸せになる資格がないのだと。みなさんおっしゃいます。

 

私たち人間は、家族を選んで生まれてくることはできません。

いつ自分の家族が、友人が、恋人が加害者になるのか分からないのが現実です。

 

麗華さんだって、生まれた場所が松本家だった。そして私たちと同じように、お父さんはたった1人。それが松本智津夫さんだった。それだけなのです。

物腰の柔らかい、とっても素敵な女性でした。

 

日本も、加害者家族を被害者としてケアする社会になって欲しい。

そう願ってなりません。